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「売れば上がる」、「買えば下がる」。株式投資におきまして、こうし
た経験は誰もがするところです。極端な例では、上がると思って買った途端に下がって弱気になり、売ったら上がって強気になる、少なくともこうした行動を繰り返していたら上手く行きません。上手く行かないどころか、身も心も財もすり減らすだけとなります。
「では、どうしたらいいのか?」となりますが、それを探るために、本日は現在・過去におきまして相場の世界で財を成した賢人について触れさせて頂きたいと思います。なかなか彼らのようにはなれなくても、それを知ることによって彼らに近づくことは可能です。
以前、60億円もの大金をポンと出して松坂投手の移籍交渉権を落札した米レッドソックスのオーナー「ジョン・W・ヘンリー」が農家出身の異色投資家であり、その投資の真髄は、『じっと忍耐する長期スタンス』でありました。それ以外にも過去を遡りますと株式市場には相場で生計を立てる相場師と呼ばれる人たちがいましたが、生き馬の目を抜く世界で培った先人の知恵は今でも通じます。そして、財を成した先人達には共通点があります。
司馬遷が記した史記の「貨殖伝」に登場する「白圭」(はくけい)、「陶朱」(とうしゅ)、「計然」(けいねん)、「子貢」(しこう)。皆、投機で産を成しましたが、孔問十哲の一人「子貢」は投機が大好きであり、商品を安く買い、高く売って巨富を築き、四頭立ての馬車に乗り、孔子の名を天下に広めました。
子貢にもまして相場師らしく振舞ったのが周の「白圭」。「銭を増やそうと思えば、安い貨物を買い集め、時期を逃がさぬことは、猛獣やはやぶさが飛びかかるようにする」と言っています。また、越王に商才を認められた「計然」は投資の極意を「高くなっていく時には土くれのように惜しげもなく放出し、低くなる時は眞珠や硬石と思って買い込むことです」と語っています。
「貨殖伝」を彩る主役たちは決して奇抜な投資術で巨富を築いたのではありません。安い時(皆が売る時)、ここぞと買い進みます。逆に高くなって、皆が買う時に売って出るという基本に忠実に従っています。
多くの人は安くなれば、もっと安くなるだろうと欲が働き、高くなれば、もっと高く売れるだろうと、これまた欲につられて売買どきを失いがちです。中国の先人たちは『足(た)るを知る者は富む』と心得て自己の欲望を抑えてきたのです。
相場で最大の敵は、市場で対立する売買の相手ではなく自分自身であり、自らの欲望との闘い、それをいかに克服するか。市場は人生の縮図であり、人間性が一番よく表れるのが相場です。白圭が、『人徳の欠ける者に相場の極意を教えても意味がない』と語っているのは、そのことのようです。
今では、己(おのれ)に克(か)つ心、『克己心(こっきしん)』が死語になりかけていますが、相場道で一番大切なことは己の欲望を制御する「克己心」であり、このことは奇しくもジョン・W・ヘンリーも言っています。そして、「売り」と「買い」の二つしかない世界、「安く買って高く売る・・・」、当たり前のことですが、これをいかに忠実に励行するか、ここに共通点が見出せます。言うは易(やす)しで、なかなかこれが一筋縄ではいきませんが、ここに相場の極意とロマン、そして儲けるヒントがあります。
昨今、上げ下げしながらも堅調な相場展開が継続している株式マーケット。分かりやすく申し上げますと、「押し目を買えば儲かる」相場展開が継続しており、「買いは安い日、安い日にかぎる」を実践することで大きな投資成果に直結しています。「下がると不安で買えない」、これが普通の心情ではありますが、それでも投資成果向上のためには、「買いは安い日」、これが大切です。来週以降もこの基本方針を徹底して臨みたいところです。
そして、もう一つ。「買って直ぐに儲けたい!」、これも多くの人に共通する
心情です。それでも、視点をもう少し先、例えば1年定期と思って仕込むことにより、結果として上手く行くケースが圧倒的に多いです。こうすることによって「株価を買わずに銘柄を買う」投資が可能となり、心に適度の余裕が生まれます。
「1年定期のつもりで」考えると「三洋電機」然りです。
「パナソニックの子会社となる三洋電機(6764)。これで倒産する心配はほぼなくなった訳ですが、昨日の同社の株価は139円。パナソニックによるTOB価格は131円であり、巨額な投資をするパナソニックは三洋電機の再生に向けてこれから本腰を入れてきます。代替ネルギー関連というテーマ性もあり、この底値圏にある同社株は投資妙味ありです。仮に200円になったとしても上昇率は45%を超えることになり、1年定期のつもりで静かなうちに仕込んでみる価値ありです・・・」
結果はどうか。週末の終値は214円と一気に200円を突破。1年どころか2〜3ヶ月で140円どころから値幅にして74円の上昇です。たかが74円の上昇かと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、率にしますと2〜3ヶ月程度で50%を超える上昇であり、極めて大きいです。しかも、ほとんど定期預金並みの安全度と言ってもいいくらいでした。
株式マーケットの流れは一変。儲かる相場となってきました。
「モー(儲)かる牛年」はこれからが本番です。もちろん、時折、下押す局面もありますが、大切なのは方向性。上を向いているという方向性を踏まえ、一喜一憂することなく強気のスタンスで臨みたいところです。
みなさん、もうけましょう!
新学年も2カ月過ぎました。家庭教師はいかがですか?

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